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ブログ&コラム

生ハムの世界・・・

2020年2月8日

今回は「生ハム」についてです。

生ハムとは、肉を長い時間かけて塩漬けし乾燥・醗酵したもの

もしくは塩漬けのあと低温燻製したもののことを指します。

世界的にも燻製するものが大多数で加熱するものは少ないみたいです。

 

ひと口に「生ハム」といっても、その種類は多岐にわたります。

原料となる豚の品種や塩漬けの方法、熟成期間などによって

味や食感に違いが生まれてくるのです!

 

〇イタリア産「プロシュート」

イタリアを代表する生ハム「プロシュート」は、燻製している

「プロシュート・コット」と燻製していない「プロシュート・クルード」の2種類があります。

日本で一般的に「生ハム」と呼ばれているのは「プロシュート・クルード」のことです。

プロシュートはやわらかく、口当たりがよいのが特徴♪

スペイン産の生ハムと違い、豚肉の皮をつけたまま塩漬けするため、塩分がマイルドです。

パルマ産の「プロシュート・デ・パルマ」は世界3大ハムのひとつで、1~2年くらいかけて乾燥・熟成させ、作られているようです。

 

〇スペイン産「ハモン」

スペインも、イタリアに並ぶ生ハムの名産地!

改良した白豚で作る「ハモン・セラーノ」と、黒豚のイベリア種で作る「ハモン・イベリコ」が有名です。

「ハモン・セラーノ」は、イタリア・パルマの生ハムと並ぶ世界3大ハムのひとつとして高く評価されています。

スペイン産の生ハムは、豚肉の皮をとってから塩漬けして熟成するのが特徴。

イタリア産の生ハムにくらべると、塩気が強いんです。

 

〇日本産「ラックスハム」

日本のスーパーなどで取り扱っている生ハムは、その多くが「ラックスハム」という種類です。

「ラックス(Lachs)」は、ドイツ語で鮭の意味で、鮭のような赤色をしたハムという意味で名付けられました。

通常の生ハムは1~2年間熟成させますが、「ラックスハム」は低温でいぶすか、いぶさない状態で乾燥させて作ります。

加熱していないので、しっとりした食感とやわらかさが特徴です!

 

〇中国産「金華ハム」

一度は聞いたことがある名前ではないでしょうか。

「金華(きんか)ハム」は、中国浙江省金華地区が原産の豚で作る

とても貴重なハムです。

「ハモン・セラーノ」、「プロシュート・デ・パルマ」と、この「金華ハム」が世界3大ハムと言われています。

中国語では「金華火腿(きんかかたい)」と呼ばれているそう。

ハムを切った断面が火のように赤いことから名付けられたようです。

見た目はイタリアやスペインの生ハムのように赤色ですが、生で食べるよりはスープなど加熱して食べるのが一般的です。

食べ方も、それぞれの種類によっていろいろあるのですね!

 

食べ方といえば、「生ハムメロン」なんてものもありますよね!

最初聞いたときはビックリしました・・・

フルーツと生ハム・・・

果たして合うものなのかと・・・

実は、生ハムとフルーツの組み合わせは以外にも多くあるんですって!

イチジクや桃、梨などなど!

生ハムの塩気とフルーツの甘みや酸味がマッチしてワインのおつまみにぴったり。

これなら、食べやすい大きさにカットしたフルーツに生ハムを巻けば、簡単にオードブルが作れちゃいますね♪

今度試してみようと思います。

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