あんこうの吊るし切り
2020年2月5日
IFC調理師専門学校
ついに日本料理の最後の実習が終わりました・・・
最後の実習を飾る内容は「あんこうの吊るし切り」!!
独特な捌き方です。
ではなぜ、あんこうはまな板の上でなく吊るして捌くのか
知っていますか?
あんこうの吊るし切りというのは、下あごに縄を通してフックをかけ
文字通りあんこうの体を吊るした状態で肉を削ぐことを言います。
あんこうの体は全体的に柔らかく、体表にぬめりを持つため
まな板の上では、包丁が滑って切りにくいのです。
あんこうを吊るすと、自身の重みで下に引っ張られるため
胴体に張りが出て切りやすくなるんですよ♪
あんこうで最大級のものでは全長が2メートル近くもある巨大魚。
それだけ体が大きいうえ、柔らかくて扱いにくいとあっては
吊るして切る方法が一般的になったのも理解できますね。
コラーゲンたっぷりのあんこうは捨てるところなし!というほど、骨以外は全部食べることができます。ぬの(卵巣)や、エラ、とも(ヒレ)、水袋(胃)、肝、だい身(柳肉)、そして皮に至るまで全て食べつくせます。この各部位は「七つ道具」とも呼ばれているとおり、お鍋以外の料理にも変身!美味しいあん肝や供酢なんかも有名ですよね♪
淡白な身はコラーゲンたっぷりで、美肌効果に効果があるのはもちろん、あん肝もビタミンAやビタミンB2が豊富なので、貧血予防やアンチエイジング、さらにはがん予防にも効果的なビタミンEも含まれています。食べれば身体に良いことだらけのすごい食材なんです♪
一年間、日本料理を楽しく、しっかり、そして美味しく学ぶことができました!!
最高の笑顔でしたね☆